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【小学校向け】生成AIでシール作り!楽しく学ぶICT授業アイデア

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指導案:「生成AIを活用したシール作り授業」


対象

小学校5・6年生


生徒観・実態

対象児童は、タブレットやパソコンの基本的操作には慣れており、Canvaなどの簡易デザインツールの使用経験もある。しかし、生成AIによる画像生成や著作権・倫理に関する理解は浅く、「面白い」「便利」という感覚が先行する傾向がある。AI技術の可能性と注意点をバランスよく学ばせることが求められる。


単元名

「生成AIを活用して、わたしだけのオリジナルシールをつくろう」


単元設定の理由

【教材観】

現代社会で急速に進化する生成AIを題材とすることで、児童が未来の技術を自分ごととして捉える機会となる。創造力の発揮と、著作権や情報モラルの学習を並行して行うことで、総合的なデジタルリテラシーの育成を図る。

【生徒観】

AIやインターネットに対する興味関心は高く、生成された画像に対して驚きや喜びを示す児童が多いが、一方で技術の背景やリスクに目を向ける機会は少ない。理解を深める指導が必要である。

【指導観】

「技術への興味」→「活用」→「安全な使い方」へと学びを発展させる構成とし、児童が自らの表現力を伸ばしつつ、社会的なルールを守って行動できる力を育てることを目指す。個別の創作活動と発表の場を設け、主体的な学びを支援する。


単元の目標(3観点)

  • 【知識・技能】
     生成AIの基本的な仕組みや活用方法を理解し、ツールを適切に使用することができる。
  • 【思考力・判断力・表現力等】
     自分のアイデアをもとに創造的なシールデザインを構成し、生成AIを活用して表現することができる。
  • 【学びに向かう力・人間性等】
     AI技術を使う際のルールやモラルを意識しながら、安全にかつ協力的に学習に取り組もうとしている。

単元の評価規準

観点評価規準
知識・技能生成AIやデザインツールの操作方法を理解し、正しく使っている。
思考・判断・表現アイデアに基づき、構成やデザインに工夫を凝らして表現している。
主体的に学習に取り組む態度モラルや著作権に配慮しながら、意欲的に活動に取り組もうとしている。

使用ツール

  • OpenAI(テキスト生成・画像生成)※教師が例の提示に使用
  • Canva / Adobe Express(画像加工・レイアウト調整)※児童はこちらを使用
  • 各ツールは事前に安全性と教育現場での適合性を確認済み。

安全対策

  • 教師による生成内容のモニタリング
  • 著作権とAI生成物に関するルールを明示
  • ワークシート・指導カードによりガイドラインを明確化

授業構成(全5回)

第1回生成AIの基本を学ぶAIの仕組みや活用事例を知り、親しみを持つ・AIとは何かを説明
・身近なAIの紹介(画像・動画)
・実際にAIで文章や画像を生成してみる
・AIの基本的な働きを説明できるか
第2回著作権と法律を学ぶAIの利用におけるルールとマナーを理解する・著作権の基礎
・AIで生成されたものの取り扱い
・ワークで「これはOK?NG?」を考える
・デジタルリテラシーの基礎的な理解があるか
第3回シールの構想を考える自分のアイデアを形にするプロセスを体験する・シールのテーマや構図を考える
・どんな絵を作りたいかプロンプトを作成
・スケッチやメモにまとめる
・創造的な表現を発揮しようとしているか
第4回生成AIでシール制作AIとデザインツールを使って、作品を完成させる・生成AIにプロンプトを入力し、画像生成
・Canva等でシールの形に加工・仕上げ
・ツールを正しく使い、意図に沿った制作ができているか
第5回発表と振り返り自分の作品を振り返り、他者のアイデアに触れる・完成したシールのプレゼン
・制作時の工夫点や学びを共有
・ふりかえりシート記入
・学びや気づきを他者と共有できるか

評価方法

  • ワークシート・ふりかえりシートの記述
  • 発表内容と協働的な姿勢
  • 安全・適切なICT利用の理解度

■ 評価記述の目安

  • ◎…自立して操作・表現ができ、創意工夫も見られる
  • ○…指示に従いながらおおむねできている
  • △…支援があればできる
  • ×…内容の理解や操作に課題がある

指導上の留意点

  • ツール操作に不慣れな児童にはペア・グループ活動でサポート
  • 技術的なトラブルにも対応できるよう事前に予備策を準備
  • 教員自身が生成AIの動作とプロンプト設計について理解を深めておくこと

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かおる先生
かおる先生
小学校教諭
大学・大学院では教育や技術について学び、小学校教諭免許に加えて、中学校(技術)および高等学校(情報・工業)の専修免許も取得しました。 「知ることの入り口」に立つ児童たちに、わかりやすく伝えることに大きなやりがいを感じ、現在は小学校の教員として日々子どもたちと向き合っています。またこの場では、日々の教育現場で役立っている業務効率化や時短の工夫、ちょっとした小技に加えて、趣味でもあるガジェットについての話題も交えながら、さまざまな情報をまとめていきたいと考えています。
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