2025.07.27

【時短術】授業準備を“型化”して残業時間を大幅削減！効率的な働き方のススメ

kaorusensei06

小学校の先生の皆さん、毎日の授業準備、本当にお疲れ様です。

「今日は〇時間目、何の教材を使おう？」「明日の導入、何か面白いアイデアはないかな？」「気づけばもうこんな時間…休憩する暇もない！」

こんな風に、授業準備に追われ、気づけば休憩時間は削られ、残業が増えてしまっていませんか？授業は先生の腕の見せ所、まさに「聖域」。だからこそ、妥協したくない気持ちはよく分かります。

でも、安心してください！実は、授業の質を落とさずに、いやむしろ向上させながら、大幅な時間短縮を可能にする「型化（かたか）」という魔法のメソッドがあるんです。

今回は、授業準備に時間がかかりすぎる…と悩む先生のために、「型化」の具体的な方法と、そのメリットをたっぷりご紹介します。この方法で、あなたの休憩時間を増やし、残業時間を減らしましょう！

Contents

なぜ「授業準備の型」が残業時間を減らすのか？
- 今すぐ実践！先生のための「授業準備の型化」術
- まとめ：「型」は創造性を解放する土台

なぜ「授業準備の型」が残業時間を減らすのか？

「型化」とは、特定の作業やプロセスをパターン化し、効率良く進められるようにすることです。授業準備に型を作ることで、次のようなメリットが生まれます。

思考の負担軽減: 毎回ゼロからアイデアを出す必要がなくなり、「何をどう準備すればいいか」に悩む時間が減ります。
作業の効率化: 定番の資料やワークシートがすぐに用意できるため、物理的な作業時間が短縮されます。
授業の質の安定化: 型があることで、どの単元でも一定以上の質の授業を提供できるようになります。
時間捻出: 結果として、生まれた時間で休憩を取ったり、子どもたちと向き合う時間を増やしたり、他の業務に充てたりできるようになります。

「型化」は、決して授業を画一化するものではありません。むしろ、基本的な「型」があるからこそ、その上で先生の創造性を存分に発揮し、子どもたちの実態に合わせたアレンジを加える土台ができるのです。

今すぐ実践！先生のための「授業準備の型化」術

さあ、具体的にどんな「型化」ができるのか見ていきましょう。

1. 単元別「授業案テンプレート」の作成

単元ごとに、授業の基本的な流れをまとめたテンプレートを作っておくと、準備のスピードが格段に上がります。

基本的な項目を盛り込む:
- 単元名、学習目標
- 導入、展開（各時間の活動内容）、まとめ
- 評価のポイント
- 使用教材・教具（板書計画のざっくりとしたイメージ）
- つまずきやすいポイントと支援方法のメモ
学年や教科で共有: 学年や教科で共通のテンプレートを作成し、共有フォルダに保存しておけば、チームでの準備もスムーズになります。
- 型化のヒント: 最初から完璧なテンプレートを目指す必要はありません。まずは簡単な項目から始め、授業を実践する中で「ここも加えておこう」「この項目は不要だな」と、少しずつ改善していきましょう。

2. 定番「ワークシート・学習ツール」のストック化

漢字練習や計算ドリル、発表用シートなど、繰り返し使うワークシートや学習ツールは、ひな形を準備しておきましょう。

汎用性の高いフォーマット: 特定の単元に限定されず、様々な場面で使える汎用的なフォーマットを作成します。
- 例: 漢字の書き取り練習シート（マス目の大きさ、読み仮名欄、部首欄など）、計算ドリル（様々な計算形式に対応できる枠）、発表スライドの基本テンプレート（タイトル、目次、内容、まとめ、質問）
ストックの管理: 作成したひな形は、すぐにアクセスできるようクラウド（Google Driveなど）に保存し、分かりやすく分類しておきましょう。
- 型化のヒント: 子どもたちが「使いやすい！」と感じるようなデザインやレイアウトを意識すると、学習効果も高まります。ICTツール（Canvaなど）を使えば、おしゃれで見やすいデザインも素早く作れます。

3. 教材の「再利用」と「アレンジ」術

過去の教材を眠らせておくのはもったいない！賢く再利用し、今のクラスに合わせてアレンジすることで、一から作る手間が省けます。

昨年度・他学年の教材をチェック: 過去の自分の教材はもちろん、学年の先生が使っていた教材、他学年の教材など、使えるものがないか確認しましょう。
「素材」として見る視点: 全体をそのまま使うのではなく、一部の図、写真、問題文、活動アイデアなどを「素材」として切り取り、新しい教材に組み込む視点を持つと良いでしょう。
子どもたちの実態に合わせてアレンジ: 活用する際は、必ず目の前の子どもたちの興味や理解度、特性に合わせて調整しましょう。アレンジを加えることで、古い教材も新鮮なものになります。
- 型化のヒント: 学期末や長期休暇中に、使った教材を「これは来年も使えそう」「これはこの部分だけ使える」などと分類して整理しておくと、次年度の準備がスムーズになります。

4. ICTツールを使った教材作成の「時短」術

デジタルツールを使いこなせば、教材作成のスピードは飛躍的に向上します。

Canvaでデザインを素早く！: 学級通信やプリントだけでなく、授業用のスライド、発表資料、掲示物なども、豊富なテンプレートと直感的な操作で、プロ並みの見やすいデザインを短時間で作れます。
Google Slides/PowerPointで効率的なスライド作成: 図形や画像を効率的に配置するコツ、スライドマスターの活用などで、一貫性のあるスライドを素早く作成。
動画教材の活用: 自分で解説動画を撮る、既存の教育系動画（YouTubeなど）を授業に取り入れることで、説明の時間を短縮し、視覚的に分かりやすい授業が展開できます。
- 型化のヒント: 自分がよく使うフォントやカラー、レイアウトの「お気に入り」をテンプレートとして設定しておくと、さらに時短になります。

5. 「準備時間」をあえて決める！完璧主義を手放す勇気

授業準備は「やり始めるとキリがない」と感じることも多いでしょう。意識的に「時間制限」を設けることで、集中力が高まり、効率化が進みます。

「この単元は〇時間で準備を終える」と宣言: 自分の中で目安となる時間を設定し、その時間内で準備を完結させる意識を持ちましょう。
完璧を求めすぎない: どこかで線引きをし、「これで十分だ」と潔く次の業務へ移る勇気を持つことが大切です。完璧な準備よりも、先生自身が笑顔で、心にゆとりを持って子どもたちと接することの方が、子どもにとっては大切です。
- 型化のヒント: 例えば、低学年の算数であれば「1時間の授業準備は30分まで」など、具体的な数字を設定してみましょう。