初心者

タイピングは“学力”になる!子どものキーボード力を伸ばす家庭&授業での育て方

kaorusensei06

カタカタカタカタ

かおる先生
かおる先生
ゆとり先生
ゆとり先生

かおる先生文字打つの速いですね。うらやましい

かおる先生
かおる先生

そうですか?小さいころからのものなのであまり実感はないですね。

ゆとり先生
ゆとり先生

キーボードを打つのってどうしてもなれがありますから、なかなか早くならないんですよね~

かおる先生
かおる先生

いやいや、勉強したらある程度早くなりますよ、あと実はタイピングは学習効果もあるんです!

ゆとり先生
ゆとり先生

え、そうなんですか?

GIGAスクール構想で、子どもたち一人一台のタブレットやパソコンが当たり前になった今、「読み書き計算」に加えて、「タイピング」は新しい学習の基礎力となりつつあります。

しかし、「タイピングってどうやって教えたらいいんだろう?」 「うちの子、キーボードを全然触らないけど大丈夫かな?」 「ゲームばかりにならないか心配…」

こんな風に、子どものタイピング力について、悩みや不安を感じている先生や保護者の方も多いのではないでしょうか。

タイピング力は、将来の仕事や学習において不可欠なスキルであるだけでなく、今の子どもたちの学習効率を大きく左右する大切な力です。この記事では、タイピングの重要性を再確認し、低学年から高学年まで、楽しく、そして無理なくタイピング力を向上させるための具体的なトレーニング法を、家庭と学校の双方の視点からお伝えします。


なぜ今、子どもの「タイピング力」が必要なのか?

タイピングは、単に文字を打つ速さだけでなく、子どもたちのさまざまな能力に影響を与えます。

  • 学習効率の向上: 調べ学習や発表資料の作成など、パソコンを使う場面が増える中で、スムーズなタイピングは学習のスピードを飛躍的に高めます。
  • 思考の整理: 頭に浮かんだことを素早く文字にすることで、思考を整理し、自分の考えを深めることができます。
  • 情報活用能力の基礎: インターネットから必要な情報を探し出し、それを自分の言葉でまとめ、表現する力(情報活用能力)の土台となります。
  • コミュニケーションの円滑化: 友達との共同作業や、先生への連絡など、文字によるコミュニケーションがスムーズになります。

タイピング力は、子どもたちの学びを広げ、未来を生きる上で欠かせない「武器」となるのです。


学校での指導法:先生が授業でできること

多くの学校でタイピング指導が始まっていますが、ここではその具体的な方法と、日々の授業での取り入れ方を紹介します。

1. ローマ字入力の指導法

タイピング指導の第一歩は、ローマ字入力の仕組みを理解させることです。

  • ローマ字一覧表の活用: 教室の壁にローマ字一覧表を掲示し、いつでも見られるようにしましょう。
  • ゲーム感覚での導入: ローマ字かるたやクイズなど、遊びを通してローマ字に親しませます。
  • 国語の授業との連携: 国語で習った単語をローマ字で書いてみる、日記をローマ字で打ってみるなど、学習内容とタイピングを結びつけましょう。

2. タイピング練習の時間を設ける

「タイピングは授業ではない」と考える先生もいるかもしれませんが、読み書き計算と同様に、毎日少しでも練習することが大切です。

  • 朝の会や帰りの会での練習: 毎日5分間、タイピング練習ソフトでウォーミングアップをする時間を作りましょう。
  • 休み時間の活用: タイピング練習を「休み時間の自由な活動」として促しましょう。子どもたちはゲーム感覚で夢中になることが多いです。
  • 国語や総合的な学習の時間での活用: 作文や調べ学習の時間を設け、子どもたちが実際にキーボードを使って文章を作成する機会を増やしましょう。

3. タイピング練習ソフトやウェブサイトの活用

無料で使えるタイピング練習ソフトやウェブサイトは、子どもたちのやる気を引き出すのに役立ちます。

  • おすすめのソフト・サイト:
    • プレイフル・タイピング: ゲーム感覚で楽しく練習できるサイト。
    • 寿司打: 飛んでくるお寿司の文字を打つゲーム。楽しく練習できます。
    • e-typing: 腕試しができるサイト。自分のレベルを客観的に把握できます。
  • 活用方法: 子どもたちにおすすめのサイトをいくつか紹介し、自分の好きなものを選んで練習させましょう。

家庭でできるトレーニング法:保護者が「楽しく」サポートするヒント

家庭でのタイピング練習は、親のちょっとしたサポートで、子どものやる気を大きく引き出せます。

1. 「ゲーム感覚」で楽しく練習できるサイトやアプリの紹介

子どもが夢中になる「ゲーム」の要素を取り入れましょう。

  • 毎日5分のルール: 「毎日5分だけタイピングゲームをしよう!」と、短時間で無理なく続けられるルールを作りましょう。
  • 親も一緒に挑戦: 親子でタイムを競い合ったり、練習した成果を褒め合ったりすることで、子どものモチベーションが高まります。

2. 正しい姿勢と指の置き方をサポート

タイピングは、初めに正しい姿勢と指の置き方を身につけることが大切です。

  • 正しい姿勢: 背筋を伸ばし、椅子に深く腰掛け、モニターは目線と同じ高さに。
  • 指の置き方: キーボードの「F」と「J」にある突起を「人差し指」で触る「ホームポジション」を意識させましょう。
  • 声かけ: 「この指でこの文字を打つんだよ」と、声に出して教えながら一緒に練習しましょう。

3. 実生活でタイピングを使ってみる

  • 日記をパソコンで書いてみる: 夏休みの絵日記や日々の出来事をパソコンで文章にしてみましょう。
  • 調べ物を一緒にしてみる: 子どもが興味を持ったこと(「カブトムシの育て方」など)を一緒に検索し、タイピングを実践する機会を作りましょう。
  • メールやチャットで文字を打ってみる: 親子で簡単なメッセージを送り合うなど、文字を打つ楽しさを体験させましょう。

家庭と学校の連携でタイピング力を伸ばす!

タイピング力を育てるには、学校と家庭の連携が不可欠です。

  • 学校で使っているソフトの情報を共有: 学校で使っているタイピング練習ソフトやウェブサイトの情報を保護者に伝え、家庭でも同じ環境で練習できるよう促しましょう。
  • 家庭での練習状況を共有: 保護者からの「タイピング練習、頑張っています!」という連絡は、先生にとって嬉しい情報です。子どもを具体的に褒めるきっかけにもなります。
  • 「タイピング力」も「学習の一環」として捉える: タイピングは、遊んでいる時間ではなく、将来の学習に繋がる大切な時間であることを、保護者の方に伝えましょう。

まとめ:タイピング力は、子どもたちの未来を拓く「新しい基礎力」

GIGAスクール構想で、子どもたちの学びは大きく変わりました。これからの時代を生きる子どもたちにとって、タイピング力は、鉛筆で文字を書くことと同じくらい重要なスキルです。

  • 学校では、授業や休み時間にタイピング練習の機会を作る。
  • 家庭では、ゲーム感覚で楽しく、短時間でも続ける習慣をサポートする。
  • そして、家庭と学校が連携し、子どもたちを応援する。

この取り組みを通して、子どもたちがキーボードを「新しい筆記用具」として使いこなし、学びをさらに深められるよう、私たち大人もチカラを合わせていきましょう!

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かおる先生
かおる先生
小学校教諭
大学・大学院では教育や技術について学び、小学校教諭免許に加えて、中学校(技術)および高等学校(情報・工業)の専修免許も取得しました。 「知ることの入り口」に立つ児童たちに、わかりやすく伝えることに大きなやりがいを感じ、現在は小学校の教員として日々子どもたちと向き合っています。またこの場では、日々の教育現場で役立っている業務効率化や時短の工夫、ちょっとした小技に加えて、趣味でもあるガジェットについての話題も交えながら、さまざまな情報をまとめていきたいと考えています。
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