【夏休みこそ準備ができる】先生の副業事情:何がOK?どう始める?


さーて、夏休みだしまた何かやってみようかな~

ゆとり先生の自由研究ですか?いいですね、探求!

ええ、私はお金が好きなので!

ずいぶん堂々と言うのですね(笑)

かおる先生はお金が好きじゃないんですか?

まぁ、私も好きですね…..
でどうやってお金を増やすんですか?

副業です。

あぁ、またそれ系ですか。
「この夏こそ、副業の準備を始めたい!」 「でも、何から手をつけていいか分からない…」
そんな風に考えている先生も多いのではないでしょうか。
教員の副業は、法律や規則があるため、少しハードルが高く感じるかもしれません。しかし、正しい手順を踏めば、決して不可能なことではありません。この記事では、あなたが副業を「実際に始める」場合の第一歩として、最も重要なこと、そして具体的なステップを、分かりやすく解説します。
第一歩で最も大切なこと:まずは「相談」から!
教員として副業を始める場合の第一歩として最も重要なのは、所属する学校や自治体の規定を確認し、必要な許可を得るための手続きを踏むことです。
公立学校の教員は地方公務員にあたり、営利目的の副業は原則禁止されていますが、「任命権者の許可」があれば副業が可能な余地が残されています。私立学校の教員も、学校法人ごとの就業規則により、事前申請と承認を条件に兼業が認められる場合があります。
無許可での副業は、最悪の場合、懲戒処分の対象となる可能性があります。過去には、ネットオークションの転売や面接対策指導で教員が減給処分を受けた事例もあるほどです。許可が下りるまで活動を開始しないという鉄則を必ず守りましょう。
具体的な第一歩は、以下の3つのステップで進めていきます。
ステップ1:副業の内容を決める(または方向性を定める)
まずは、「何をやりたいか」「どれくらいの収入を目指すか」という副業の具体的な内容や方向性を決めましょう。これは、校長や教育委員会が判断するために必要な情報となるためです。
- 教員の専門性を活かせる副業 執筆・講演活動、Webライター、オンライン家庭教師など、教員の専門知識や経験を活かせる副業は、比較的始めやすい選択肢として挙げられています。これらはインターネットを通じて行え、企業からの継続的なニーズがあり、月収10万円を超える人も珍しくありません。
- 許可が不要な副業の可能性 投資(株式投資、つみたてNISAなど)や、小規模な不動産賃貸業のように、一般的に許可が不要な場合が多い副業もありますが、規模が大きくなると許可が必要になるため注意が必要です。
選択する副業が、教員としての社会的信用を損なわないものであるか(例:飲食業・風俗営業関連は避ける、生徒や保護者との利害関係が生じないか)も考慮することが重要です。
ステップ2:所属校の上司(校長・教頭等)に事前相談する
副業の内容が決まったら、まずは校長に相談に行きましょう。これにより、具体的な手続きや必要書類について教えてもらえ、効率的に進められます。
例えば、「ブログで広告収入を目指しています」「月に1万円稼げたらすごいですけど、そんなにうまくいかないですよ」といった形で、率直に相談してみると良いでしょう。
重要なのは、許可が下りるまで活動を開始しないことです。
ステップ3:任命権者(教育委員会など)の許可を得るための申請書類を提出する
上司との相談の結果、許可申請が必要と判断された場合、所定の申請書類を提出します。この手続きは面倒に感じるかもしれませんが、申請を怠ると処罰の対象になる可能性があるため、必ず済ませるべきです。
公立学校の教員の場合、申請先は所属する自治体の教育委員会です。
利益が出始めるまでの期間について(補足)
利益が出始めるまでの期間は、選ぶ副業によって大きく異なります。
- Webライターの場合 元教員である「こう」さんの経験では、Webライターとみられる副業で、初月3,800円、2ヶ月目12,000円と順調に収入を伸ばしています。数ヶ月である程度の利益が見込めることが示唆されています。元教員の「あや」さんも、未経験からWebライターを始め、ブログ運営と合わせて月10万円ほどの収入を得ています(ライター歴1年)。
- ブログ・アフィリエイトの場合 ブログやアフィリエイトは、収入の安定性がなく、継続的な投稿が求められる点がデメリットです。すぐに大きな利益が出るとは限りません。
- 投資の場合 株式投資やつみたてNISAなどは元本保証がなく、リスクが伴うため、利益が出るまでの期間や、そもそも利益が出るかどうかが不確実です。
Webライターのように、収入が不安定になりがちな副業を始める場合は、本業の収入がある状態で始めるのが圧倒的におすすめです。
その他の初期準備と注意点
副業を安全かつ効果的に進めるために、以下の点も意識しておきましょう。
- 作業環境を整える: Webライターなどのオンライン副業を始める場合、PCとWi-Fiなどのインターネット環境が必要です。
- 税務処理の意識: 副業で得た所得が年間20万円以上になる場合、確定申告が義務付けられます。確定申告の際、住民税の納付方法を**「普通徴収」**に設定することで、勤務先に副業が知られにくくする対策があります。
- 本業とのバランス: 副業は週末や長期休暇を中心に計画し、本業である教育活動に支障をきたさないことが大前提です。体調管理や睡眠時間の確保を優先し、副業の時間を制限すること(例:週10時間以内)が推奨されています。
まとめ:副業は、先生の可能性を広げる一歩
教員の副業は、個人の経済的・精神的充足、スキルアップ、キャリアの多様化に大きく貢献します。
- 法律や規則を理解し、正式な手続きを踏む。
- 本業に支障のない範囲で、無理なく取り組む。
この夏休みを、ご自身の可能性を広げるための「準備期間」として、新しい一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか。

