授業案

【授業案】情報活用試験3級にチャレンジ!ICTリテラシーを楽しく学ぼう

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● 生徒観・実態

本学級の児童は、パソコンやタブレットの基本操作には慣れており、キーボード入力や簡単なソフトの活用も可能である。一方で、情報の正しい扱い方や情報モラル、セキュリティに対する理解は浅く、調べ学習などでも情報の信頼性を十分に判断できていない場面がある。児童の発達段階に応じて、わかりやすく整理された情報を活用しながら、体系的な知識習得と実技練習をバランスよく進める必要がある。


● 単元名

「情報検定3級にチャレンジしよう!~情報活用力を身につける8時間~」


● 単元設定の理由

【教材観】

情報化社会におけるパソコンやインターネットの利用方法、情報モラルとセキュリティなど、日常生活や将来に直結する知識とスキルを、検定試験という明確なゴールをもって学習することで、目的意識を高めることができる。

【生徒観】

パソコンやインターネットの使用経験はあるが、体系的な知識の習得はこれからであり、「なぜそうするのか」という理解が不足している。情報の収集・発信における安全性や責任感を持たせるためにも、基礎から段階的に指導する必要がある。

【指導観】

知識のインプットと、実際の操作(演習)を組み合わせながら、「自分で理解し、活用できる」状態を目指す。最終的に検定試験への挑戦を通して、自分の成長を可視化する。ICTを活用した個別指導や対話型の振り返りの時間も重視する。


● 単元の目標(3観点)

【知識・技能】

情報化社会における基本的な知識(機器、インターネット、セキュリティなど)を理解し、パソコン操作や情報収集・処理・伝達の技能を習得する。

【思考力・判断力・表現力等】

情報を整理し、適切な方法で選択・活用する力を育成する。特に情報の信頼性・安全性を判断し、目的に応じて表現する力を養う。

【学びに向かう力・人間性等】

情報機器やインターネットを利用する際のマナーやモラルを理解し、自他の安全に配慮した行動を取ろうとする。


● 単元の評価規準

観点評価規準
知識・技能情報活用に必要な基本的な用語や操作方法を理解し、説明できている。
思考・判断・表現問題解決に適した情報手段や処理方法を考え、活用している。
主体的に学習に取り組む態度課題に前向きに取り組み、情報モラルや安全への意識をもって行動しようとしている。

● 単元指導計画(全8時間)

内容学習活動の概要
第1時情報手段としてのパソコン情報の種類と収集・伝達の方法を知り、パソコンの意義を理解する。
第2時パソコンの基礎パソコンの構成・装置・媒体、OS、ファイル管理などを学ぶ。
第3時インターネットの基礎インターネットのしくみ、プロバイダ、プロトコルについて知る。
第4時インターネットの利用ブラウザとメールの基本操作、インターネットの設定などを体験する。
第5時情報機器の操作と検索実際の操作を通して、情報の収集・検索・伝達方法を学ぶ。
第6時情報社会とコンピュータセキュリティの基礎と情報社会における課題について考える。
第7時情報モラル情報を扱ううえでのモラルやネチケットを具体的に理解する。
第8時試験対策とまとめ試験問題の演習とふり返り、検定試験への意欲づけを行う。
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■ 評価基準の具体例

【① 知識・技能】

  • 情報機器やソフトの名称・機能を正しく理解している
  • ファイル管理や保存形式など基本操作ができる
  • インターネットやメールの使い方を理解している

【② 思考・判断・表現】

  • 情報の目的や用途に応じた選択ができている
  • セキュリティや著作権の観点から行動を選べている
  • 情報を整理し、正しく伝える工夫が見られる

【③ 主体的に学習に取り組む態度】

  • 授業中に意欲的に活動しようとしている
  • 課題に対して粘り強く取り組んでいる
  • 他者の意見を尊重し、情報モラルを意識している

■ 資格試験

資格試験について

受験料(税込) 試験時間 合格点/配点

   3級  3,000円 *      40分 70点/100点

参照「情報検定3級

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かおる先生
かおる先生
小学校教諭
大学・大学院では教育や技術について学び、小学校教諭免許に加えて、中学校(技術)および高等学校(情報・工業)の専修免許も取得しました。 「知ることの入り口」に立つ児童たちに、わかりやすく伝えることに大きなやりがいを感じ、現在は小学校の教員として日々子どもたちと向き合っています。またこの場では、日々の教育現場で役立っている業務効率化や時短の工夫、ちょっとした小技に加えて、趣味でもあるガジェットについての話題も交えながら、さまざまな情報をまとめていきたいと考えています。
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